こんにちは〜、ペット食育協会認定インストラクターの弓場です♪
第1弾では、犬のご飯について初心者飼い主さんも長年飼い主さんも活用できる知識を片寄らずまんべんなくお伝えしました!(したつもり笑)
犬の食事について無知だった人、食事で悩んでいた人の選択肢の幅が広がりましたー!という人が一人でもいらっしゃれば、大成功でございます(笑)
さて第2弾ですが、
【食べたらやる♪犬の歯磨き編】ということですが、人間も犬も『食べたら歯を磨く』のは基本中の基本でございます。
ある意味、食事は二の次でも取り返しがつくので、それよりも歯磨きを最優先にしてください!と言い切れるほどに歯磨きは大切です。
だって、
「食事は、栄養バランス、サプリメント、酵素など気をつけてます♪
でも歯磨きはしていません\(^o^)/」
って口臭を漂わせてたらどんな風に思いますか?
私なら「健康に気をつけていらっしゃるんですね♡」と、100mくらい向こうの方から鼻をつまんで微笑みかけてしまうかもしれません(笑)
それ以外にも、ずっと歯磨きをしてないと言うことは、
- 歯垢、歯石
- 虫歯、歯周病
- ネバ〜っとヨダレが糸を引く
こんな状態になってるのは大体想像がつきますね。
(千と千尋のお腐れ神みたいな感じ(笑))
ま、初めて犬を飼う予定の方は、ご飯とお散歩以外にも歯磨きも生活に組み込むことも考慮した上で、『本当に犬を飼えるのか?』を考えていただければと思います^ ^
犬を飼っている人であれば、歯磨きをするという選択肢を増やすきっかけになればいいなぁと思ってます。
そして、第1弾でもお伝えしましたが大事なことなので再度明言しますが、
生き物を大切に扱ってほしい私としましては、
生き物を飼う立場の人には【ちゃんとした知識・情報】を身につけていただきたいと思っています。
【ちゃんとした知識・情報】って?
普通の飼い主さんがペットに関する知識や情報に触れる機会があるのは、大体ペットショップかトリミングサロン、動物病院、インターネットくらいだと思います。
その中で情報の取捨選択をするわけですが、
私がペット関連の仕事に興味を持つようになり、更には飼い主の立場を超えて、いわゆる”業者側” の立場に身を置くようになると、
今まで得ていた知識や情報がいかに “不適切” であり、適切な物を取り扱っているところは “極くわずか” であることを知りました。
いやもうほんとに、ビックリしますよ?!
知りたい検索ワードを入力して、目をつぶって適当にクリックしたら多分それ!ってくらい溢れかえっています。
獣医さんですら、どこでそんな情報をつかまされたの…?ってこともあるあるです。
これだと飼い主さんが業者側に一方的に振り回されちゃうんですよね。
まぁ経済を回すためには、買う+売る必要があるのでしょうけど、
どうせなら、騙したり不適切な情報で “買わせる” のではなく、
適切な情報を提供した上で飼い主さんに判断してもらい、納得のいく物として “選ばれる” という流れがいいなぁと思っているわけです\(^o^)/
【ちゃんとした知識・情報】とは、
業者側にとって “都合のいい知識・情報” ではなく、
飼い主さんが自身で判断できるようになる【適切な知識・情報】のことを言います♪
溢れかえる情報の中から、
- こんな時はどうする?
- うちの子にはどうすれば?
を自分で考えられるようになりたい、「騙されたくない!」飼い主さん向けの情報を発信していこうと思います。
目次
- 早速やること♪犬のご飯編 → 第1弾で!
- 食べたらやる♪犬の歯磨き編
- 歯磨きはどのくらい重要なのか?
- 犬にとっての歯磨きの意義
- 口内チェック
- 基本の歯磨きのやり方
- 歯磨きグッズの物選び
- やったらやっただけ、やらなかったらやらなかっただけ
- 全体のまとめ
- 歯磨きについて教えてくれる教室
- 汚くなる前に♪犬のお風呂編→第3弾で!
食べたらやる♪犬の歯磨き編
- 歯磨きってペットショップの人も獣医さんもそこまで推してこないけど、そんなに重要なことなの?
- できればした方がいいとは聞くけど、しないとダメなんて初めて聞いたけど?
- やるにしても、どんなやり方が正しいのかわからない。
って思っている人は大勢いる!きっとそうに違いない!笑
と勝手に思い込んでいる私が、
まずは『犬の歯磨きは重要か?』について解説したいと思います。
歯磨きはどのくらい重要なのか?
これは、歯磨きをしないとどうなるか?を知ると重要性を理解できると思いますが、
その理解をより深めるための、ちょっとしたイメトレをしたいと思います♪
まず皆さん、パッとでいいので犬たちの口が普段どんなことに使われているかを想像してみてください。
- ご飯、オヤツを食べる
- 手足や陰部を舐める
- 地面、床を舐める
- 人の顔や手足を舐める
- 靴下やオモチャを咥える
パッと思いつくのはこんなところですかね。
では、私たち人間は口をどのように使っているでしょう?
- ご飯、オヤツを食べる
- 好きな人や物にキスをする
他にもあるよ!って人は、コッソリ教えていただけるともしかしたらコッソリ追加するかもしれません笑
で、人間の場合はたったこの二つでも、
- 虫歯
- 歯周病
など心配して歯磨きをしていますよね?
そろそろ何が言いたいか予想できた方もおられるかと思いますが、
人間どころではない口の使い方をしている犬の口の中は、めっちゃすごいことになっていることは容易に想像できますよね?
では話を本題に戻しますが、
犬に歯磨きをしないとどうなるか?
見た目や様子的には、
- 口臭がきつくなる
- 歯垢や歯石がつく
- よだれがヌルヌルベタベタする
これを放っておくと、
- 虫歯
- 歯周病
などのリスクが上がり、
- 口内が痛くて食事がスムーズにできなくなる。
- 抜歯を繰り返せば歯がなくなり噛めなくなる。
- 口の血管などを介して体内に入った菌たちが悪さをしでかす。
こんなことに繋がることも。
『犬は虫歯になりにくい』という情報がありますが、
もちろん、口の状態によってはなりにくい子もいるでしょう。
しかし、それを飼い主さんが見分けるのは難しいでしょうし、
“今” は仮に虫歯になりにくい口の状態だとしても、日々体も環境も変わっていく中で、これからもずっと口の中が変化しないとは限りません。
であるならば、”虫歯にならないかもしれない” に賭けるよりも、”ならないように” 普段からケアをしておくのが無難ではないでしょうか。
犬にとっての歯磨きの意義
見た目の配慮
歯磨きというと、文字通り『歯を磨く』です。
磨いて取れるといえば、歯垢や黄ばみですね。
人間社会で暮らす犬たちであれば、見た目・清潔への配慮として歯磨きは有効と言えます。
身体への配慮
歯と身体の病気の関係性について、人間の世界でも取りざたされています。
中医学や東洋医学では、『歯と体、各臓器はリンクしている』と考えられていて、口内の状態と身体は切っても切り離せない繋がりがあるとされています。
東洋医学に精通する獣医さんでは、受診する子の8割9割が口に何らかのトラブルを抱えているそう。
普段から健康に気をつけたいのであれば、お口のケアはしっかり行いたいものですね。
お世話になる方や犬嫌いな方へも配慮
飼い主さんは我が子が可愛くて、口臭が気にならない人も中にはいらっしゃるかもしれませんが、周りの人はどうでしょう?
獣医さん、トリマーさん、家に遊びに来るお客さんに不快な思いをさせてしまいます。
「口で呼吸すればよいのでは?」と周りに我慢してもらう方法もありますが、周りの人は決していい気はしませんよね。
犬が好きな人ならまだしも、世の中には犬が嫌いな人もいます。
「これだから犬って嫌いなのよね」と思わせないような配慮が大切です。
犬への配慮
『犬はクサイ』『犬は汚い』と言われてしまうのは、自身ではケアできないことを飼い主さんがやらないからどんどんクサく汚くなるのに、それを犬のせいにされたら犬もたまったもんじゃありません。
それに、犬の立場が悪くなるのは飼い主としても不本意な部分もあるのではないでしょうか。
犬の立場の向上
犬が人並みに身綺麗で、しつけもなされていれば、
- 犬嫌いな人が減ったり、
- もっと犬と一緒に入れる施設が増えたりして、
犬の立場が向上する → 『殺処分を減らす・無くなる』に繋がるとして、本気で目指して取り組んでいる人が世の中にはいます。
広い意味では歯磨き一つで唯一無二の命を救うことができる世の中を作れるのでは?
歯磨きにはそんな意義もあると考えています。
口内チェック
そんな、犬を、世界を、地球を救う歯磨きですが(笑)
さっそくおうちの子のお口のチェックをしてみましょう♪
以下の項目にいくつ当てはまりますか??
- 口臭がきつい
- 歯垢や歯石がある
- 食後のお皿がヌルヌルする
- お皿のヌルヌルがなかなか取れない
- 歯茎の色が赤い
- 歯茎が腫れている
- 歯茎から血が出る
- 口を触ると痛がる
いかがでしたか?
「獣医さんにたまに見てもらうけど特別心配されたことはないけどなぁ」という人でも実際に自分で触って目で見て確認すると「あれ?」ということも。
ちなみに、
口の状態を適切に見られる獣医さんとそうでない獣医さんがいて、
口の中を重要視する獣医さんとそうでない獣医さんがいるので、
全て獣医さん任せにするのではなく、飼い主さんができるチェック&ケアはできるようになっておくと、飼い主として頼もしい限りですね♪
基本の歯磨きのやり方
論より証拠!ではありませんが、
適切に歯磨き&ケアができていれば、口臭は気にならなくなりますし、歯石なんて付かなくなります。
というよりも付けなくなります。
きちんとした歯磨きをマスターして、お口のトラブルとはおさらば♪
[ステップ1] 物理的にゴミを取り除く
食べカスや歯垢を歯ブラシで取り除きます。
ガーゼでもいいですか?と聞かれますが、ガーゼだと歯の表面は拭き取れますが、歯と歯の隙間にいるゴミがちゃんと取れません。
それどころか、左右にゴシゴシやって取れたゴミや歯垢が歯と歯の隙間などに埋め込まれることもあります。
[ステップ2 ] 化学的に異物を除去する
例えば、
お風呂のタイルの目地に生えたカビってゴシゴシ擦るだけではとれませんよね?
なので市販されている専用の薬品などを使ってお掃除しているかと思います。
同様に物理的には取り除ききれない口内の異物にアプローチする専用のもので化学的にお掃除します。
※犬の口内に使う専用の物を使ってください。
[ステップ3 ] 口内環境コントロールをする
頑張ってお風呂掃除をしてもしばらく掃除をしなければまた汚れますよね?
口内も同様に、繰り返し歯磨きを行い、口内環境を良好に保つようコントロールします。
やり方は色々あると思いますが、私の場合は朝と晩の歯磨きと歯磨きの間も口内環境がよい状態を保てるような工夫をしています。
歯磨きのポイント
一度やれば永久に効果が得られるものではないため、継続してやることがとても重要です。
頻度ですが、私の場合は1日2回、朝と晩に行います。
昼と夜中になることもありますが(笑)
場合によっては朝昼晩に増やしたり、どうしても手が回らない時は、クイックケアを昼間に行い、寝る前にしっかりケアを施すなどしています。
そんな風にお伝えすると、
「犬にそんなに歯磨きする必要あるの?!」
と聞かれることがあるのですが、
数日間、夫(私ほどケアが上手くない)が、うちの犬の歯磨きを行ったのですが、私がケアを交代すると、一発レッドカードな状態になっていたのです(笑)
これ、上手じゃないけど、それなりに私の手ほどきを受けている夫がやってこの状態ですから、全くやっていなかったらもっと大変なことになっていることなんて容易に想像ができます。
ってことがあるくらいお口の中なんてあっという間です。
もちろん、人でも二週間歯磨きをしなくても虫歯にならない人もいれば、一晩歯磨きをしなかっただけで歯石ができてしまう人もいるように、
個体差や生活環境に差があるので、適宜取り組んでいただけたらと思います。
歯磨きグッズの物選び
「この商品がオススメ♪」ではなく、一長一短、目的に応じた物選びができるような情報をお伝えしたいと思います。
細分化していくと色々なグッズがありすぎるため、カテゴリーレベルで分けさせていただきます。
歯ブラシ、タオル、ガーゼ
隙間や歯の表面などのゴミを取るのに便利です。
慣れていないと噛まれることがあります。
ペースト、ジェル、液体
舐めさせるだけ♪など手軽な物もあります。
口にする物なので、物の質は気をつけたいところです。
噛ませるおもちゃ
噛むことで歯垢や歯石をこそげ落とします。
噛んでない部分の歯垢や歯石は落ちません。
歯石対策フード
噛むことで歯垢や歯石をこそげ落とします。
噛んでない部分の歯垢や歯石は落ちません。
食べ物なので歯磨きといえるのかは謎です笑
もっとあるかもしれませんが、比較的よく出回っているものでまとめてみました。
飼い主さんの好みや、おうちの子の合う合わないに合わせて買うのでもよいと思います。
「どれが一番効果的かしら?!」
と迷う場合は、ちゃんと結果を出せている人のアドバイスをきく、あるいは真似をするのがよいと思います。
やったらやっただけ、やらなかったらやらなかっただけ
さて、ここまで色々とお伝えしてきて、なんとなく歯磨きの重要性や、やるにあたっての基礎知識は知っていただけたかと思います。
しかし、やっぱり忙しかったりなんだりでできない人はできません。
できないのですが、
後になってできないと言っていた人が、
「こんなことなら朝30分早く起きてでもやっておけばよかった」
「わかってたのに、もっと早く実践していればよかった」
とペットロスのようになる人も…。
こんな辛い人を私は見たくありませんし、
飼い主さんがそんな風になることをペットたちはどんな気持ちで見るでしょうか。
なので、私は、
【やらないなら後悔はしない!】
でいただけたらと思います。
じゃあ、やっていた場合は後悔は?というと、
案外100%頑張りきって、できることはやった!これ以上はない!ところまで頑張ると後悔はそれほどなかったりします。
だって全力で取り組んでいたのですからそれ以上はないはずです。
どうぞ、この記事にご縁のあった方は、
- 知っていたのにやらなかった人
にはならず、
- 今知った。だからすぐにやろう。
と取り組んでいただけたらと思います。
全体のまとめ
わが子の健康寿命を考える上で、歯磨きは心強いサポーターになります。
食べ物(ペットフード、手作り食)だけではフォローできない部分のケアとして歯磨きをできるようになっておくとよいのではないでしょうか。
転ばぬ先の杖として、
転んだ時でもすぐ立て直せる体作りとして、
気になる飼い主さんは、お早めに取り組まれることをおすすめします♪
歯磨きについて教えてくれる教室
ペットショップの店員さんやトリマーさん、獣医さんなどに聞いても良いのですが、
その場で教えてくださるのはありがたいのですが、商品や商品の使い方を紹介されるだけになってしまい、
保定の仕方や、肝心のケアのポイントなどは十分に語られず、結果成果が出ない → 習慣化されないということもあるようです。
このことからもわかるように、
『選択』から入るとそうなることもあるので、
『結果』から逆算して聞く人を選ぶ方法がおすすめです。
どんな口の状態、どんな結果を望むのかによって聞く相手もピンからキリまで変わってくると思います。
好みの問題にもなってくるので、
まずはじめは、グーグル先生などで、
『犬 歯磨き セミナー』などのそれっぽいキーワードで検索して、あとは中身を見てピンとくるものを選ぶだけ♪
簡単でしょ?
この記事にピンときた人はすぐに行動あるのみですよ〜♪
ちなみに当店も口内ケアやってるのでどうぞ仲間に入れてやってください笑